昨年から育成対象者として広報制作チーム(宣伝美術&スナップ)で参加させて頂いております
「日本音楽の魅力発信プロジェクト」のフライヤーデザインを更新しました。
(主催:特定非営利活動法人 日本音楽国際交流会)
この公演のデザインは3案提出して、
C案(トルスへのオマージュ)が選出されました。

C(トルスへのオマージュ)
三善晃の《トルス》のイメージに寄せたデザインです。
曲がもつ緊張感や構築性を、球体と点のネットワークで表現しました。
音が集積し、時に重なり、時に拡散していく様子を視覚化しています。
背景の淡いブルーと光の粒は、静謐さと浮遊感を与え、音楽が空間を満たし広がるイメージを重ねています。
抽象的な人影を配置することで、作品に込められた人間存在への問いや、音楽と人との関わりも示唆しました。
A(マーブルの月とグラデーション)
日本の伝統的な「和」の色合いを基調に、大きなマーブル模様の月を象徴的に配し、自然や宇宙といった東洋的な世界観を表しました。
緑から紫、黄へのグラデーションは、夜明けや夕暮れを想起させ、時間の移ろいと音楽の広がりを重ねています。
「静けさの中に力強く浮かび上がる響き」をイメージし、弦楽四重奏の端正な響きとの調和を象徴させる試みです。
「伝統と現代が重なり合う舞台」を印象づけるデザインにしてみました。

B(群れ飛ぶ鶴と波文様)
日本的な吉祥の象徴である鶴を群れとして描き、
未来へ羽ばたいていく希望と躍動感を込めました。
雲や波を思わせる文様を背景に配し、音楽が空間を超えて広がり響き合うイメージを重ねています。
東西の音楽が出会い、大きな流れを生み出すイメージと視覚的にも「響宴」の雰囲気を強調するデザインにしてみました。
